愛の戦場
さて、僕はこうしてここに座って 夜十一時に机の前に座って 詩を書こうとしている 誰も読まない詩を さて、時はこうして流れ去って ぐるぐると、あるいはするすると、流れ去って 夢を押し流そうとしている 海の彼方に向けて 海 ...
さて、僕はこうしてここに座って 夜十一時に机の前に座って 詩を書こうとしている 誰も読まない詩を さて、時はこうして流れ去って ぐるぐると、あるいはするすると、流れ去って 夢を押し流そうとしている 海の彼方に向けて 海 ...
「だるまさんが・・・コロンボ! だるまさんが・・・コロンボ!」 「もう! 村山君! ちゃんとやってよ! これじゃあ全然先に進まないじゃない!」 「ごめんミキちゃん。ユミちゃん。トミカズ君。悪気は全然なかったんだ。だけど舌...
さて、ということで――どういうことなんだ、と言われそうですが、とにかく――ようやく三十歳になりました。ようやくというか、ついにというか、いよいよというか、なんというか・・・。いずれにせよ複雑な気分です。二十歳(はたち)...
この間台風が家にやって来た。23号だということだった。秋で、気持ちの良い風が吹いていた。たしかに西の空にどんよりとした雲がかかりかけてはいたが、まだ雨の気配はない。それは日曜日の午後3時のことだった。僕は部屋で一人でド...
勤務先のお店がコロナウィルスの感染者が出た影響で休業となり、その結果僕はとても奇妙な一週間を送ることになった。 いや、最初はオリンピックだったのだ。酷暑の中開催された東京オリンピック。僕は最初の招致の段階から実は反対...
素晴らしく美しきもののために僕は祈る 素晴らしく美しきもののために僕は祈る 素晴らしく美しき君のために僕は祈る 素晴らしく美しき夢のために僕は祈る 素晴らしく美しき神のために僕は語る 時が 流れて 時が 無情に...
王様:ああ裸って楽しいな! うっきうきしちゃうな。ルンルンルン・・・。 従(じゅう)僕(ぼく)アレクセイ:あ! 王様! また裸になって! ちょっと油断するとこうなんだから、もう・・・。 王様:お、アレクセイ! 君も来たか...
七月の空は青く高くて どこまでも遠くへと続いているように 見える でもそれはたぶん気のせいで 六月の空が雲に覆われていたからだろう 積乱雲がモクモクと モクモクと モクモクと 上に向けて発展していって やがては雨を落とす...
「やあ織姫(おりひめ)さん」 「彦星(ひこぼし)さん! ねえ、遅かったじゃないの。もうあと二時間しか残されていないのよ! 一体何をしていたの?」 「いやあ遅かったって・・・二時間もあれば十分じゃないか。なあ?」 「ねえ、...