こんにちは。マスコットのビギナー君です。
さて、みなさん、三月がやってきました! さ、さ、さんがつですか? 先生?
時が経つのが早過ぎますよ! 僕が裸でおぎゃあと生まれたのがついこの間で……あっという間に30を越えて……この調子だと明後日あさってあたりにはもう80歳くらいになっていますよ。いやはや。時は残酷だ……。
まあそれはいいとして、皆様、うるう日はどう過ごしましたか? え? いやだなあ。2月29日のことですよ。僕はもう朝から「潤い音頭」を踊りまくり、水がしたたるくらい潤って(決して汗ではない。ものすごく透明な水分です)、裸になっていたところを警察に逮捕され、留置場で1人しりとりをしているうちに日付が変わりました。いやあ……。あのときの気持ちと言ったら……。好きな女の子に告白したら、実はそれはコモドドラゴン(オス)だった、みたいな……カンガルーのおなかの袋に手を入れたら中から懐かしいたまごっちが出てきたみたいな……そんな、悲しくも生暖かい気持ちでした。僕は一睡もできずにただ手の皺を数え続けていました。そのうちミクロの世界に入り込み、自分が元素なのか、それとも元素が自分なのか分からなくなった段階で、看守に引っぱたかれてハッと我に返りました。「朝だ。ラジオ体操の時間だ」と彼は冷たく言い放ちました。僕らは並んで激しくラジオ体操をし、意気投合して、親友になったのでした。彼に勧められて今は投資の勉強をしているところです。どうやら特殊な教材があって、それを読みさえすれば、儲かること間違いなしと……。え? 騙されているって? いやいや。僕はあんなに激しくラジオ体操をする人を、自分のほかに知らなかったのです。関節が爆発しそうなほどでしたよ。実際のところ……。
ということで、来月には僕は大金持ちになっているはずです。あなたを召使いとして雇ってあげますよ。ハッハ。そのときはヨロシク! いや、シクヨロ!
ということで、お元気で!

さて、ようやく三月がやってきましたね。三月ですよ。三月……。三月というと花粉のことを思い出します。私は当時(50年くらい前のことでしょうか……)ある花粉学の権威の教授のアシスタントをしていまして、彼によればあらゆるアレルギーは気持ちの強さで克服できるとのことでした。僕は実験台になり、杉だらけの森の中で、ふんどし一丁になり、木に縛り付けられて、三日三晩耐え抜いたのでした。最初の二日間はくしゃみ出っぱなしで、鼻水はまるで滝のよう、涙もまた滝のよう、という有様でした。しかし三日目になると水分がなくなり、もう何も出なくなりました。私は一時的に錯乱状態に陥り、言葉を忘れて、ただうなり声をあげていました。すると森の一番の古株の熊が現れまして、私を同情したようにチラリと見て、熊語でこう言いました。「ほかにいくらでも仕事はあるだろうに……」と。たしかにその熊の言う通りでした。結局教授はパチンコをしていて迎えにくるのを忘れていたらしく、ロープをほどいて川で魚を獲っていた私を、そのさらに2日後に発見したのでした。花粉症は完全に克服していましたよ。しかし言葉を取り戻すのに半年かかりました。いやあ、もう一度赤ん坊からやり直したみたいな気分でしたね。そのときに教授からパチンコの楽しさを教えられ(英才教育ですな。一種の)、パチプロとしての私の人生が始まっていくというわけです。ちなみに教授は今もう百歳を優に越えていますが、まだピンピンしています。彼によれば死ですらも気持ちで克服できるのだそうです。「現象世界は結局のところすべて気のせいだ」というのが彼の言葉です。本当にそうなのかどうか……。
それでは皆さん、お元気で。チャオ!

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