裸の王様
王様:ああ裸って楽しいな! うっきうきしちゃうな。ルンルンルン・・・。 従(じゅう)僕(ぼく)アレクセイ:あ! 王様! また裸になって! ちょっと油断するとこうなんだから、もう・・・。 王様:お、アレクセイ! 君も来たか...
王様:ああ裸って楽しいな! うっきうきしちゃうな。ルンルンルン・・・。 従(じゅう)僕(ぼく)アレクセイ:あ! 王様! また裸になって! ちょっと油断するとこうなんだから、もう・・・。 王様:お、アレクセイ! 君も来たか...
七月の空は青く高くて どこまでも遠くへと続いているように 見える でもそれはたぶん気のせいで 六月の空が雲に覆われていたからだろう 積乱雲がモクモクと モクモクと モクモクと 上に向けて発展していって やがては雨を落とす...
「やあ織姫(おりひめ)さん」 「彦星(ひこぼし)さん! ねえ、遅かったじゃないの。もうあと二時間しか残されていないのよ! 一体何をしていたの?」 「いやあ遅かったって・・・二時間もあれば十分じゃないか。なあ?」 「ねえ、...
「かえるピョピョピョピョ・・・三(み)ピョピョピョコ・・・。ねえ、お母さんこれって難しいね」 「そうだね。もっと頑張って言えるようになろうね」 という親子の会話を聞いた。勤務先の駐車場でのことだ。少年は四歳くらいで、お...
「退屈さ」に関しては、特にあらためて考える必要もなくて、ちょっとまわりを見渡せば、いくらでも見つかる、という意見に僕は賛成です(もっとも誰かがそう言ったわけではなくて、あくまで僕が一人で――頭の中で――知らない誰かと問答...
さて、ついに六月がやって来ました。梅雨(つゆ)の季節です。今日(6月4日、金曜日)も雨が降り、空気はじっとりと湿っています。街全体を、灰色の雲がどんよりと覆っていました。風が吹き、雨粒を斜めに飛ばします。走り抜ける電車...
四月は残酷な月 どろどろと 血が流れて どろどろと 血が流れて 私は あなたの顔を見る あなたは そこにいて でも本当は そこにいない 一瞬ごとに あなたは変わり 一瞬ごとに 私も変わる 四月は残酷な月 暖かい風が吹いて...
さて、三月も末になり、大分暖かくなりましたが、みなさまはいかがお過ごしでしょうか? 僕は相変わらずさほど変わらない毎日を送っております。もっとも運動量をぐっと落としたせいで、おそらく体重は徐々に増えております(冷や汗)...
日曜日の午後 殺された兵士の亡霊がドアを叩く 僕は昼寝から目を覚まし 彼のところに行く もしもし と彼は言う 私の記憶はどこに埋もれているんでしょう? そんなことは分からない と僕は言う でもたぶんきっとここじゃないです...