白い部屋 (3)

『白い部屋 (2)』の続き   気付くと僕はあの白い部屋に戻っていた。壁の揺れはすでに完全に収まっていた。僕は一人ベッドに腰掛け、左手には例のプラスチックのスプーンを力強く握り締めていた。今見た不思議な幻想につ...

白い部屋 (2)

『白い部屋 (1)』の続き   気付くとすでに移動は完了していた。僕は今一つの視点となり、一人の男の姿を見つめている。いや、違うな、とすぐに思い直す。僕は視点なのではなく、一つの壁になっているのだ。生きている壁...

白い部屋 (1)

それは白い部屋だった。もうしばらく前からここにいる。広さは六畳ほどで、隅の方に鉄製のベッドがある。その反対側には小さな仕切り板があり、奥にむき出しの便器が設置されている。そちら側の壁の上部には手洗い用の小さな水道が付いて...

フォークナーに寄せる

『八月の光』 を 九月になって読む 夕方の光 フォークナー は 何を思うだろうか? 北部人(ヤンキー)に負けた南部人 焼けつく太陽 うだるような暑さ ハエが飛んでいる ジョー・クリスマス 自分が誰なのかも分からない トウ...

新しい一日

もし君がその気になれば 今日という日を新しい一日にすることができる もちろん 嘘じゃない もし君がその気にならなければ 今日という日は昨日と同じままだ そして明日も明後日(あさって)も、その先も、ずっと同じままだろう も...