カテゴリー: 短編小説
ミスターキューカンバー
火曜日の午後九時にドアチャイムが鳴り、急いで玄関を開けてみると、そこにいたのは緑色の男だった。 あるいは正確には「男」ではなかったのかもしれない。なにしろ野菜に性別なんてものは存在しないのだから。 「ミ、ミスターキュ...
火曜日の午後九時にドアチャイムが鳴り、急いで玄関を開けてみると、そこにいたのは緑色の男だった。 あるいは正確には「男」ではなかったのかもしれない。なにしろ野菜に性別なんてものは存在しないのだから。 「ミ、ミスターキュ...