処刑場の空は青い

処刑場の空は青い 人々が私を見守っている 白い風が吹いて木々の枝を揺らす 黄色い犬が吠え、子どもがそれに合わせて何かを叫ぶ 私は足枷(あしかせ)を嵌(は)められて、ゆっくりと前に進む 刑吏(けいり)の顔は灰色だ 何か栄養...

私は今日この世に生まれた

神よ 私は今日、この世に生まれた すべての彷徨(さまよ)える魂に祝福あれ! すべての孤独な魂に祝福あれ! 私の人生が、幸福に満ちたものにならんことを! 影よ 私は今日、この世に生まれた 意味もなく、目的もなく生き続け や...

夕暮れ

この間久しぶりに自分で書いた文書のファイルを整理していたら、こんなものがでてきました。すっかり忘れていた。一体どうしてこんなものを書いたのかもうあまり覚えていません。そのときはおそらく孤独を感じていたのでしょう。 十二月...

フォークナーに寄せる

『八月の光』 を 九月になって読む 夕方の光 フォークナー は 何を思うだろうか? 北部人(ヤンキー)に負けた南部人 焼けつく太陽 うだるような暑さ ハエが飛んでいる ジョー・クリスマス 自分が誰なのかも分からない トウ...

新しい一日

もし君がその気になれば 今日という日を新しい一日にすることができる もちろん 嘘じゃない もし君がその気にならなければ 今日という日は昨日と同じままだ そして明日も明後日(あさって)も、その先も、ずっと同じままだろう も...

自由という名の牢獄

私は自由という名の牢獄に閉じ込められている あなたは疑問に思うかもしれない 自由とは果たして牢獄なのか、と 自由とはむしろ牢獄から出ることではないのか、と それは正当な疑問だが、私には何の意味もない なぜならほかの人にと...