神よ
私は今日、この世に生まれた
すべての彷徨える魂に祝福あれ!
すべての孤独な魂に祝福あれ!
私の人生が、幸福に満ちたものにならんことを!
影よ
私は今日、この世に生まれた
意味もなく、目的もなく生き続け
やがて死に至る人生
風が吹き、柳の枝を揺らすだろう
すべての行動は海へと流れ去り
もはや覚えている者もいない
星は光り輝くことをやめ
宇宙は宇宙であることをやめるだろう
それでも私は生きなければならない
なぜならそうあなたが決めたからだ
私が自ら望んだわけではないにせよ
物語はすでに語られてしまったのだ
終わりのない物語
いつまでも続く物語
夢たちよ
私はあなた方と共に歩むだろう
ときに寄り添い
ときに離れて
あなたを憎むことはあるまい
というのもあなたほど掴みがたい人もいないのだから
眠りと共にあなたはやって来る
音もなく、匂いもなくやって来る
私はその瞬間を捉えようとするが、気付いたときにはもう遅い
すべてはもう始まっている
現実の重みがやがて私を起こすだろう
そこにあるのは死だ
死だけが本当のことを教えてくれる
歌を歌おう
誰のためでもなく、自分自身のために
詩を書こう
遠くで吹きすさぶ、名もなき透明な風のために
踊りを踊ろう
身体の奥に潜む、小さな小人たちのために
耳を澄ませば
いろんな音が聞こえる
実にいろんな音たちが
目を凝らせば
いろんなものが見える
なんにもないと思っていたところに
実は意外なものが潜んでいたりもする
ほら、そこに
私はただのスポンジとなり
そんなものをすべて吸収するだろう
咀嚼したりはせず
ただ呑み込むだけ
なにしろスポンジだから
いつかそれを吐き出すときがくるのかもしれない
あるいはこないのかもしれない
そんなことは今はまだ分からない
まあ当たり前のことさ
来たる未来に祝福を!
私たちは自分を知っているようでいて
実は何も知らない
私は少なくとも
自分が何も知らないことを知っている
時はときどき止まり
また動き出す
その流れに身を浸す
私はただの空白
夢を見て
いつも
ただ
そこに
いるだけ