こんにちは。マスコットのビギナー君です。
さて、みなさん! 今年もついに12月がやって来てしまいました! 12月といえば師走しわす。しらすじゃないですよ。、ですよ。もう!
いやあ今年一年も速かったなあ。ウサインボルト並みですよ。本当に。ついこの間お正月で、お餅を食べて、食べ過ぎて気持ちよく路上で寝ているうちに4月になって、そのままお花見をして、お酒を飲んだら眠くなって、起きたら真夏の8月で……盆踊りを死ぬほど踊って、意識不明になって救急車で運ばれて、ハッと目覚めたら10月でした。そのあと入院費用が払えなくなって追い出されて、借金取りに追われながらひたすらアルバイトをしていた11月(悪夢のようでした。三つ掛け持ちして、二つをすぐに首になり、もう一つは半分寝ながらこなしていました。パンの生地をこねるバイトでした。自分がパンなのか、パンが自分なのか、それともパンツなのか、全部なのか、よく分からなくなっていました……。はい)。バイト代だけでは返せず、借金取りに悲惨な生い立ちの話をして泣かせた挙句(全部嘘だったのですが)、作り話だとバレてしまい、結局はそれを小説にして新人賞に送る、ということで話がまとまったのでした。ガタイのでかい、身長200cm・体重130kgくらいはありそうなコワモテのスキンヘッドの男でしたが「頑張れよ。応援しているからな」と言って去っていきました。なかなか良い人そうですが、もし新人賞を取れなかったら「魂まで持っていく」と脅していきました。ヒエー! ということで僕はあの「悲惨な生い立ち」についてブラッシュアップしているところです。でもなかなか難しいな。新人賞、簡単に取れたら嬉しいんだけどな……。
とまあそんなことをしているうちに12月になってしまいました。僕の知り合いのサンタさんは経費がかかり過ぎて破産したらしいです。トナカイの餌が高いんだとか。だからといって安い餌を与えると、すぐにやる気を無くして、どこか僻地に連れていってしまうそうです。この間はゴビ砂漠の真ん中に置き去りにされたと言っていましたよ。たまたま近くを宇宙人が通りかかったので、宇宙船に乗せてもらったらしいのですが、そうでなかったらどうなっていたことか……。
ということでみなさん、12月だからと言って浮かれないように。1日1日は残酷に過ぎ去っていきます。誰も時の流れから逃れることはできません……なんてね。まあ難しいことは考えないで今年も踊って終わりましょう。そして来年が、そして再来年が……。
ということでお元気で。風邪をひかないように。ひいたらひいたでまあ、ゆっくりしててください。こたつに入ってみかんでも食べながら。
それでは。

さて、今年もあっという間に12月がやって来てしまいました。いやあ時の経つのは速いものです。今年は最速でしたね。間違いなく。
とはいいつつも、楽しいことだってありました。私は今年ふとした折にかつての同級生に会ったのです。しかも当時恋をしていた女性でした。今ではシワシワの白髪のおばあさんでしたが……。しかしいまだに魅力的でした。旦那さんは5年前に亡くなったとのことでした。編み物をし、ガーデニングをし、ありとあらゆる料理を作り、夏には3,000m級の山に軽々と登るスーパーアクティブなおばあさんになっていました。いやはや。不意にパンチをしたらよけられてボディーブローを逆に喰らいましたよ。そしてそのとき、小学校四年生のときにまさに同じことをしていたな、と思い出したのです。二人とも大笑いしていました。周囲を通っていく人たちは何事かといぶかしんでいましたが。
私は彼女のことを最初から好きだったわけではありませんでした。あまり女っぽくなかったし、むしろライバルのように感じていたのです。運動神経が良くて、成績も抜群でした。走るのは速いし、水泳も得意だし、パソコンが登場する前の時代に独力でプログラミングをしていました。彼女はあらゆる国とその首都を覚えていて、私が不意を突いてタイの首都は? と訊いたときも、通称の「バンコク」ではなくて、「クルンテープ・プラマハーナコーン・アモーンラッタナコーシン・マヒンタラーユッタヤー・マハーディロック・ポップ・ノッパラット・ラーチャタニーブリーロム・ウドムラーチャニウェートマハーサターン・アモーンピマーン・アワターンサティット・サッカタッティヤウィサヌカムプラシット」と一息に正式名称で答えたくらいでした(そのあと酸欠でぶっ倒れた)。私は彼女に勝とうとあらゆる努力をしていたのですが(その中には汚い妨害行為も混ざっている)結局は勝てませんでした。成績もスポーツも良くて二番目。彼女がいつも一番でした。
そんなあるとき、彼女がトボトボと泣きながら歩いているのを見てしまったのです! 私はしめしめと思いました。弱っている今がチャンスだ。石をぶつけてやれ! と。私は大きめの石を彼女の頭めがけて投げつけました。今までは命中することはなかったのですが(よけられたり、キャッチされたりした)そのときは見事後頭部にゴツンと当たったのでした。私は喜びました。しかし振り向いた彼女が目を腫らしているのを見て、ものすごく反省したのです。私は見つかる前に逃げました。時速60kmは出ていたと思います。その辺を走っていたバイクのおっちゃんを追い越しましたから。翌日彼女が泣いていたのはペットの猫が死んだためだと分かりました。私は自分が情けなくなり、石をぶつけたことを白状し、彼女に竹刀しないを渡して、ランニングシャツを脱ぎ、仰向けになって、「これで好きなだけボコボコにしてくれ!」と言いました。でも彼女は笑って竹刀を置いただけでした。「あんたバカね」と言いました。そして二人とも笑いました。
それから彼女のことを好きだと気付いたのですが……私はドキドキとして本心を明かせぬまま、謎の嫌がらせを続けていました(あのときほど悪質ではありませんでしたが)。そしてそんなことをしているうちに、彼女は家の事情で引っ越していってしまったのです! あれからの日々は暗黒でした……といっても三ヶ月後に別の子が好きになって彼女のことなど忘れてしまったのですが。
あれからいろんなことを経験してきました。二人ともです。今私に言えるのは……「人生ってうん、まあ結構楽しいよ」ということです。そうじゃない瞬間もありますが、そのときは別のことを考えましょう。そうだな。うさぎがひたすらにんじんを齧っている光景とか。フタコブラクダがゴロゴロ寝返りを打っている光景とか。ゴリラがお尻を掻いている光景とか……。そうすれば……人生はパラダイスだ!!!
ということでみなさま、最後の月をどうか存分に楽しんでください。時間はいつまでもずっと流れているわけではないのだから。

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