新しい手帳を買って思ったこと
12月2日。土曜日。今日久しぶりに駅前まで自転車を漕いでいって、新しい来年用の手帳を買いました。一口に手帳を買うといっても、実際に商品を見てみるといろいろあって悩むものです。なんでもいいような気もするし、かといって一年中...
12月2日。土曜日。今日久しぶりに駅前まで自転車を漕いでいって、新しい来年用の手帳を買いました。一口に手帳を買うといっても、実際に商品を見てみるといろいろあって悩むものです。なんでもいいような気もするし、かといって一年中...
『日付変更線と10月31日との会話』 やあ、久しぶりだね ちょうど一年ぶりくらいかな 君に会えてうれしいよ なにしろ君とは話が合うからな 俺としてはもっとしょっちゅう会いたいんだけどね どうもこればっかりは...
『トイレットペーパー(ダブル)に寄せる賛歌』 ああ、トイレットペーパー(ダブル) トイレットペーパー(ダブル) シングルにはない 厚みと柔らかさ 二枚重なって 我々を包み込む 僕...
『マグカップの虐殺』 粉々になったマグカップ 白い スヌーピーの絵が印刷されたマグカップ 一年かそこら 勤めを果たし 今日 午後2時30分 持ち主の手によって 破壊された もちろん意図したわけ...
ぼくは今日おつかいを頼まれた。丘の上にあるゴリラの生なる木のところに行って、「小さいゴリラ」と、「中くらいのゴリラ」と、「大きいゴリラ」を摘んでくるよう言われたのだ。 「あなたももうそれくらいはできないとね...
Virgil Anderson(バージル・アンダーソン)(1890-1938)の詩 “A monologue at 2:30 am”(『午前二時半の独白』)(1921)の翻訳 私は毎...
昨日の朝、私は淹いれたてのコーヒーに死を入れて飲んだ。それは近所のスーパーで買ってきたもので、国内産のオーガニックだということだった。確かに飲むとそれは自然な死の味がした。限りなく生に近い死だ。  ...
僕の隣では怠(なま)け者が酒を飲んでいた。怠(なま)け者は一日中怠けていて、両親の仕送りで生活をしていた。シャツの襟(えり)はだらしなくよじれていて、第一ボタンが第二ボタンの穴に入れられていた。彼はなぜかハイボールしか飲...
「俺はFIFIワイルドカップに出場する」と彼は言った。僕らはそのとき大学の四年生で、もうすぐ社会に出ようとしていた。 「なんだそれ?」と僕は言った。「FIFAワールドカップならまだしも」 「FIFAは残念ながら金に溺れて...
スイカマンの頭はスイカで出来できていて、その正面に目と鼻と大きな口(というか穴)が空いていた。彼はシックなタキシードに蝶ネクタイといういでたちで僕の前に現れた。 「やあ、私がスイカマンです」と彼は言った。 ...