新しい夢を見るために、私は今日目覚めてきたのです
新しい響きを辿るために、私は今意識を保っているのです
昨日嗅いだ、排気ガスの臭いが、まだ記憶の扉を、叩いているのです
あなたは、今そこにいて、何を見ているのでしょうか?
私は心底、それが知りたいのです
さて、今日ここで、私は宣言しなければならないのですが
え? 何をかって?
それは・・・ひどく重要なことです
とても、とても、重要なことです
私は実のところ、いつか死ぬのです
ええ、いつか、死ぬのです
間違いなく
問題は死んだあとどこに行くのかが分からないことです
私の祖母は去年死にましたが、彼女は今どこにいるのでしょう?
あなたには分かるでしょうか?
そしてこれまで死んでいった、数多くの魂たちは・・・?
ええ、私が夢を見るのは、そのためでもあるのです
私は今日、実は新しい夢を見ようとして、ベッドから起き上がってきたのです
よっこらしょ、と
重い身体を起こして、なんとか歯を磨いて、朝食を食べて・・・意識を回復してきたのです
私は私の世界を生きています
それはもう、間違いのないことです
そして、あなたの個人的な世界と、時折、交差します
そう、交差点が、ちょうど、交差するみたいに、ね
私の道を何かが通り抜けます
透明な何かです
そしてあなたの道をもまた・・・
私は新しい夢を見ようと欲しています
私の心が、です
心がそう命じているのです
私はかつてひどく無為な日々を送っていたことがありました
もっと若かった頃です
私は実のところ、無経験と、傲慢のせいで、自分のやるべき仕事を間違っていたのであります
恥ずかしいことに、ですが
しかし私は成長しました
時間の意味を、ちょっとずつちょっとずつ、カタツムリのように、ですが
理解し始めてきたのであります
私は夢を見ようとしています
そのやり方は簡単です
寝るのではなく、起きながら、箱を用意するのです
そう、箱です
目の前に、四角い箱を用意して・・・待ちます
もしタイミングが合えば、夢はあちらからやって来るでしょう
あなたはリラックスしながら、同時に、集中しなければなりません
そう、その両方が、必要なのです
実のところ
さあ、私は、ずいぶん長く生きてきましたが、いまだに心は赤ん坊のようです
赤ん坊にとってはすべてが新鮮です
髭モジャのおじさんでさえ、「神秘」として映っているのでしょう
私はそう、想像します
ええ、実のところ
氷河が溶けて、波を起こします
あるいは氷河が凍りつき、奇妙な形を拵えます
それはケースバイケースですが・・・
私は今ここにいて、意識を保っています
それは残酷なことでもあり、同時に奇跡でもあります
これを読んでいるあなたと、コミュニケーションを取ることもできる
とても「静かな」コミュニケーションですが
はい
箱を用意したら、ひたすら待ちます
それこそが私の生きる理由なのです
私はかつてもっと大きく羽ばたこうとしていました
もっと大きく、華麗に見せようと努めていました
しかし今、髪の毛も抜け落ち、歯もなくなり始めています
心臓は弱くなり、肌はカサカサに乾燥しています
内臓も、おそらくは、蝕まれてしまっているのでしょう
それが感じられるのです
実のところ
はい
しかし私の精神は透明です
いや、淀んでいる箇所はあるのですが
その下はやはり透明なのです
どんな山も地下に水源を持っているのと同じようなものです
彼らは貴重な水分を蓄えているのですよ
実のところ
私は箱を用意し、ひたすら待ちます
ほら、言っているそばから、何かが・・・
夢の中で私は少年に変わり
少年は、反対に死ぬ間際の老人へと変貌します
私は彼らの会話を捉える
そう、捉えるのです
一言一句聞き漏らすまいと耳を澄まして・・・
彼らは何を言ったのか?
彼らは何かを交換したのです
心の、ひどく、深い場所において
少年は(老人は)死に、老人は(少年は)生き残ります
しかし空気中に、何かが残っているのです
無人の部屋で、私は大きく息を吸い込みます
そして体内に、その「何か」を蓄えて、帰ってくるのです
私は目を覚まします
この部屋の中で、移動を成し遂げたからです
私は箱の中を見ます
一見何も入っていないように見えるのですが・・・ほら、キラリと光っている
あれです
重要なのは
あなたには見えますかね・・・?
それが私の生きる理由なのです
それでは・・・そろそろお暇しましょうかね
しゃべっているばかりではどこにも進めませんからね
もしどこかでお会いしたら
声をかけてくださいな
私はその頃にはもう、この場所にいないかもしれませんが
とにかく