今日はひどい雨だった
朝から
降り続いて
昼間も
降り続いた
風も強かった
でも僕は
ジョーンブリアンを買いにいった
色を買うなんて素敵なことだなと思いながら
アルバイトの帰りに
レインウエアを着て
自転車で
近くの画材屋さんへ
ほかに客はいなかった
僕はそこで
ホルベインの「ショーンブリヤンNo.1」
そして「コバルトブルー」
および「サップグリーン」
あとは「イエローオーカー」を買った
太い丸筆も欲しかったけれど、お金がないから断念した
またレインウエアを着て
家に帰る
靴はびしょびしょ
人々は
雨の中で何かをしている
何か、彼らのするべきことを
バスが
苛立たしげに通り過ぎていった
家に帰ると
ある事実が発覚する
それは僕がすでに「ジョーンブリヤン」を持っていた、ということだ
でもそれは「No.2」の方だった(こっちの方が少し色が濃い)
まあそれなら良いだろう、と自分に言い聞かせる
窓の外ではまだ雨が降っている
それは優雅な雨ではない
どちらかというと
憂鬱な雨だ
なにもかもを濡らし、なかなか去ってはいかない
僕はお昼ご飯を食べたあとで
頭に浮かんでいたフレーズをちょっとだけ曲の形にし
そして雨が弱くなったところで
郵便局に賞に出す小説を持っていく
一体いくつの作品をここから出したものか
傘を差して帰って来る途中
明日が自分の誕生日であったことを思い出す
何歳になるのかは
もう思い出すこともできない
いずれにせよ
生きていることを
祝福するような
絵を描きたいな
と僕は思う
ジョーンブリアンを使って
なんか好きです。すてきです。生きてることを肯定できるような、そんな詩ですね。
蛍光灯は明るくてさん。コメントありがとうございます。
「すてき」だなんて言われると、どうも照れてしまいます。
僕は相当いい加減な人間なので、騙されない方がいいですよ。
いずれにせよ、実はまだ時間がなくて、絵は描けていません。小説の書き直しをやっています。いずれそれも読んで頂けたら幸いです。