こんにちは。マスコットのビギナー君です。
さて、みなさん! 今年もついに九月がやって来ましたが……いかがお過ごしでしょうか? 僕? 僕はと言えば、日々厳しい修行に耐えています。
毎朝10時に起きては、録画した(あるいはリアルタイムの)メジャーリーグを観て、一喜一憂し、朝からホットドッグを食べ、スクワットを2回やります(それも深くですよ。深く!)
その後お昼ご飯をお腹いっぱい食べ(だいたいは納豆ご飯と野菜ジュースですが)、2時間昼寝をします。そして目が覚めると、ものすごく辛い筋トレをしている自分をイメージします。それが1時間くらいですね。身体中から汗が滲んでくるくらい、ものすごいトレーニングを想像するんです。これによって脳が活性化します。
そのあとでコンビニにアイスを買いに行き、途中で一個食べ、家に帰ってからまた一個食べます。そのあとで2分間、税金の勉強をし(将来税理士になるためです。日々の積み重ねが大事なので)、あとは日本のプロ野球が始まるまでハワイのことを考えて過ごします。何しろハワイってすごく良いですからね。僕はまだ一度も行ったことないですが。
それで、夕方になる前に夕飯の支度をします。米を炊き、インスタントの味噌汁を作って、ふりかけを準備します。ふりかけがない場合はAmazonで事前に注文しておきます。そして野球だ! また一喜一憂し、審判の判定が気に食わないときにはテレビにお茶碗を投げつけ(あとでひどく後悔するのですが)、へとへとになって、試合終了を見届けます。そして翌日のオーダーを予想します。
いやはや。毎日ヘトヘトですよ。こんな厳しい修行に耐えられるのはたぶん全人類の中で5人くらいでしょう。僕はそのうちの一人と友達ですが。ベネズエラにいるんです。ネットで友達になりました。最近「お金を送ってくれないと友達を解消する」と脅されているので、5円ほど恵んでやろうと思います。普通郵便で届きますかね? いや、ちょっとネットで検索してみよう。体力が回復してから……。
ということで、皆様、まだまだ暑いですが、お元気で過ごしてください。修行も大事ですが、人生を楽しむことも重要ですよ! 僕が言うのもなんですがね。じゃあ、そろそろ寝ます。今日もすごくハードな一日だったので。それでは! また!
さて、今年もあっという間に九月が来てしまいました。本当に速いですよね。まるでジェットコースターみたいだ。
ジェットコースターと言えば、私は子供の頃怖くてあれに乗れませんでした。だってものすごいスピードで走っていくんですよ! 田舎で牛と共に暮らしていた私には未知の世界で、初めて遊園地に連れて行ってもらったとき、目を丸くして驚いていたことを覚えています。観覧車も驚きでしたね。あんなに高いものがあるのか、と。
でも小学校高学年のときに付き合った彼女がそれこそジェットコースター狂で、何度乗っても乗り足りない、という人物だったのです。私は怖いのを顔に出さないように我慢しながら、それに乗り込みました。彼女はものすごく楽しそうでしたが……私は死にそうになりながら、必死に目の前のバーにしがみついていました。彼女は両手を上げていましたよ。いやはや。信じられない。
彼女はもう一回乗ろうと言いました。私はもう一回乗ったら死ぬかもしれない、と思っていたのですが、男ですからね。怖いと言うわけにはいきません。もう一度乗りました。そこで、ふっと「抜けた」のです。たぶんあまりの恐怖に意識が肉体を離れ、宙を舞っていたのだと思います。私はジェットコースターの近くの空を、鳥と一緒に飛んでいました。ムクドリでしたね。たしか。それでふわふわと浮いて……観覧車の方に行きました。なんだ、全然怖くないじゃないか、と私は思っています。ムクドリが言いました。「あんた、人間なのに、すごいな。透明で、空を飛んでいる。初めて見たよ」と。
「うん、なんか飛んでる」と私は言いました。「これって結構気持ち良いね」と。
でも次の瞬間、ジェットコースターが止まり、私は肉体へと帰還していました。はっと我に返り、何事もなかったかのように降りました。彼女は何も気付いていませんでした。彼女がまた何かを言いました。でも私にはもうどうでもよくなってしまっていました。また空を飛びたい、と私は思っています。でももう一度ジェットコースターに乗ろうという気持ちはなくなってしまっていました。それは正しくないことであるように、感じられたからです。私はジェットコースターに乗らずに、あの「浮遊感」を獲得しなければならないのではないか?
私はそれから詩人になろうと決意し、今に至るのです。ちなみに彼女は今では3,000m級の山に一人で登り、山頂からパラグライダーで滑空する、というワイルドな趣味を持っています。私には怖くて真似できませんが……人間はなかなか変わらないものなのでしょうね。良くも悪くも。
ということで、お元気で。それでは。