もし哀しみが
もし哀しみが背中に貼り付いて取れなくなってしまったなら もし哀しみがあなたの背中にぴったりと貼り付いて まったくもって取れなくなってしまったなら あなたはとことん哀しんで 夜が明けるまで哀しんで あらゆる世界の屋根が涙で...
もし哀しみが背中に貼り付いて取れなくなってしまったなら もし哀しみがあなたの背中にぴったりと貼り付いて まったくもって取れなくなってしまったなら あなたはとことん哀しんで 夜が明けるまで哀しんで あらゆる世界の屋根が涙で...
さて、新しい年がやって来ました。2022年(2が多いですね、はい・・・)。いずれにせよ我々はこのようにして一年一年歳を重ねていきます。それはもう、避けられないことです。若返りたいならベンジャミン・バトンになるしかない(...
「ああ寒い!」とサンタクロースは言った。「一体なんでよりによってこんな日に、こんな場所で座礁(ざしょう)してしまうんだろうな・・・。きっと地球温暖化のせいだろう。そのせいで時の氷河が溶け出して、わけの分からないところにニ...
つい二日前の日曜日(2021年11月28日)に、ある不思議な体験をしました。まあ「不思議」というよりは「不快」に近いのですが、とにかく、謎のセールスマンらしき人物が我が部屋に乗り込んできたのです。 事(こと)の始まり...
さて、僕はこうしてここに座って 夜十一時に机の前に座って 詩を書こうとしている 誰も読まない詩を さて、時はこうして流れ去って ぐるぐると、あるいはするすると、流れ去って 夢を押し流そうとしている 海の彼方に向けて 海 ...
「だるまさんが・・・コロンボ! だるまさんが・・・コロンボ!」 「もう! 村山君! ちゃんとやってよ! これじゃあ全然先に進まないじゃない!」 「ごめんミキちゃん。ユミちゃん。トミカズ君。悪気は全然なかったんだ。だけど舌...
さて、ということで――どういうことなんだ、と言われそうですが、とにかく――ようやく三十歳になりました。ようやくというか、ついにというか、いよいよというか、なんというか・・・。いずれにせよ複雑な気分です。二十歳(はたち)...
この間台風が家にやって来た。23号だということだった。秋で、気持ちの良い風が吹いていた。たしかに西の空にどんよりとした雲がかかりかけてはいたが、まだ雨の気配はない。それは日曜日の午後3時のことだった。僕は部屋で一人でド...
勤務先のお店がコロナウィルスの感染者が出た影響で休業となり、その結果僕はとても奇妙な一週間を送ることになった。 いや、最初はオリンピックだったのだ。酷暑の中開催された東京オリンピック。僕は最初の招致の段階から実は反対...
素晴らしく美しきもののために僕は祈る 素晴らしく美しきもののために僕は祈る 素晴らしく美しき君のために僕は祈る 素晴らしく美しき夢のために僕は祈る 素晴らしく美しき神のために僕は語る 時が 流れて 時が 無情に...