昨日神が僕の部屋にやって来て
昨日神が僕の部屋にやって来て 自分は神をやめると言った もう疲れたんだよ、と彼は言った 薄給だしね 僕は驚いて言った じゃあそのあとは一体誰が神を務(つと)めるのですか、と それは君だ、と彼は言った そのために今日やって...
昨日神が僕の部屋にやって来て 自分は神をやめると言った もう疲れたんだよ、と彼は言った 薄給だしね 僕は驚いて言った じゃあそのあとは一体誰が神を務(つと)めるのですか、と それは君だ、と彼は言った そのために今日やって...
神よ 私は今日、この世に生まれた すべての彷徨(さまよ)える魂に祝福あれ! すべての孤独な魂に祝福あれ! 私の人生が、幸福に満ちたものにならんことを! 影よ 私は今日、この世に生まれた 意味もなく、目的もなく生き続け や...
Josh Preston (1872?-1897) サンフランシスコ近郊の街で、たまたま出会ったカトリックの神父との間で (訳注:彼は自称カトリックだった) 俺は三人の母親を殺したが、 三人とも俺の母親だった 俺は五人の...
この道路をずっと辿(たど)っていったら いずれ東京に着ける、と誰かが言った 北は青森へと続いている 寒い、寒い青森 僕はその道を歩いたりはしなかった というのも東京に行ったところで何かが変わるとは思えなかったからだ 北は...
昨日は文句なしのアップルパイ日和(びより)だった 日曜日で、空は青く晴れ渡っていた 雲一つない 空気は乾燥していて、温かく、すべての生命を祝福していた そういう日には人はアップルパイを焼かなければならない たとえどのよう...
『八月の光』 を 九月になって読む 夕方の光 フォークナー は 何を思うだろうか? 北部人(ヤンキー)に負けた南部人 焼けつく太陽 うだるような暑さ ハエが飛んでいる ジョー・クリスマス 自分が誰なのかも分からない トウ...