夜空に輝く星を見なさい
その表面に穿たれた穴を見つけなさい
心を砕いて、水に溶かしなさい
安いアルコールの匂いを嗅ぎなさい
車窓を流れゆく、街の人々のことを思いなさい
曇天を愛しなさい
アスファルトに落ちた、影と友達になりなさい
野良猫を撫でなさい
野良犬を撫でなさい
風を吸い込んで、吐き出しなさい
夢を見ずに、現実を見なさい
それでもときどき、現実を抜け出しなさい
闇を恐れなさい
それと同時に、光をも恐れなさい
あなたは一人ではないが
時に一人にならなければなりません
父と母を愛しなさい
それと同時に、彼らを軽蔑しなさい
死を想いなさい
死を想いながらもなお、生を生きなさい
鳥になりなさい
風になりなさい
山になりながらもなお、海になりなさい
神のことを想う必要はありません
なぜならあなたが・・・
心に浮かんだ歌を、大事に書き留めておくことです
いつか役に立つときが来るかもしれないから・・・
私は一人で踊り続けます
クルクルと何の役にも立たないワルツを
想像上の五線譜に乗せて
見えるのは
荒涼とした砂丘に浮かぶ
風