消えていく
時間と共に
この道は
やがて蚯蚓の餌となり
海に流れて落ちていく
魚の骨と混じり合い
生まれた場所に沈みゆく
光は闇と溶け合って
空白だけが残ります
私は全てを見ているが
実はなんにもできはしない
あなたの心ある限り
風がひらひら舞い続け
鳥の心を躍らせる
今日は昨日の影法師
明日は孤独な迷い子で
私は腕を伸ばしても
空気のほかには掴めません
いつか見た夜の夢のよう
儚 く消えた霧のよう
言葉はいつもここにあり
結局いつもここにない
愛する人は幸福で
憐れむ人は退屈だ
光が消えるその瞬間
闇がクルリと回ります
私は一人ここに立ち
淀んだ空気を吸うのです

