いんげん 【短編小説】

 自分がいんげん(●●●●)だと気付いたのは小学校6年生のときだった。  何かがおかしいとずっと思っていた。小学校1年生から、いや、あるいはもっとずっと前からだったかもしれない。とにかく周囲に溶け込むことができないのだ。...