短編小説 落とし物 Posted on 2024年11月23日 by 村山亮 / 0件のコメント 東京都郊外の街の、駅近くの交番。午後8時15分。カウンターの奥に40代前半くらいの男の警察官が、疲れた顔をして座っている。彼は書類を見つめ、何やら書き込んでいる。奥の方で別の警察官が歩いている音が聞こえる。そこに突然、2...
短編小説 魂を売ること Posted on 2023年4月20日 by 村山亮 / 0件のコメント そのコンビニでは魂を売っていた。小さな瓶に入っていて、青く光り輝いていた。隅の方の棚に置かれていたのだけれど、値段シールが何枚も重ねて貼られていた。おそらくはそれだけの回数、値下げしたのだと思う。今は税込で50円だった。...