闇の奥にあるもの

2019年1月21日、月曜日。 毎日寒いですが、みなさんはいかがお過ごしでしょうか? 僕はといえば最近小説を書かず(ごく短いものだけをこの間書きましたが)、こんなことをやっていました。一体何をやっているのだか・・・。 以...

エアダスター

「昨日エアダスターを買った」と彼は言った。 「エアダスター?」」と僕は言った。「なんだそれ?」 「圧縮空気が入っている缶のことだよ」と彼は言った。「パソコンの調子が悪くてさ、それで調べてみたらどうも埃(ほこり)が詰まって...

冬至かぼちゃの夢

昨日(2018年12月22日)は冬至(とうじ)だったので、冬至(とうじ)かぼちゃを作りました。僕の場合冬至(とうじ)にこれを食べないと、次の一年がほとんど悪夢と化してしまうので、これがどうしても必要になるのです。 ちなみ...

白い部屋 (3)

『白い部屋 (2)』の続き   気付くと僕はあの白い部屋に戻っていた。壁の揺れはすでに完全に収まっていた。僕は一人ベッドに腰掛け、左手には例のプラスチックのスプーンを力強く握り締めていた。今見た不思議な幻想につ...

白い部屋 (2)

『白い部屋 (1)』の続き   気付くとすでに移動は完了していた。僕は今一つの視点となり、一人の男の姿を見つめている。いや、違うな、とすぐに思い直す。僕は視点なのではなく、一つの壁になっているのだ。生きている壁...

白い部屋 (1)

それは白い部屋だった。もうしばらく前からここにいる。広さは六畳ほどで、隅の方に鉄製のベッドがある。その反対側には小さな仕切り板があり、奥にむき出しの便器が設置されている。そちら側の壁の上部には手洗い用の小さな水道が付いて...