静寂

死に絶えた街の響き 息絶えた虫の鳴き声 時は消えた 僕はそれを知っている 夢を粉々に割って できた破片で 僕は空を作ろう そこには雲が浮かんで 我々の日々を無気力に照らすだろう 僕の歌は君の耳に届かない けれど、少なくと...

ニュートンの揺りかご

ニュートンの 揺りかご 行ったり来たり 行ったり来たり 鉄球の 振り子 行ったり来たり 行ったり来たり 戻って来るのは同じ場所 反対側と同じ場所 でもほんとはちょっと違う場所 ニュートンの 揺りかご 行ったり来たり 行っ...

雨の音

雨の音に耳を澄ます 夜九時 通り過ぎるタイヤの音 遮断機が下りて 電車が走り抜ける 僕はここにいて 一人ここにいて これまであったことを振り返っている なにもかも小さなことのような気がするし なにもかも重要なことであるよ...

処刑場の空は青い

処刑場の空は青い 人々が私を見守っている 白い風が吹いて木々の枝を揺らす 黄色い犬が吠え、子どもがそれに合わせて何かを叫ぶ 私は足枷(あしかせ)を嵌(は)められて、ゆっくりと前に進む 刑吏(けいり)の顔は灰色だ 何か栄養...

私は今日この世に生まれた

神よ 私は今日、この世に生まれた すべての彷徨(さまよ)える魂に祝福あれ! すべての孤独な魂に祝福あれ! 私の人生が、幸福に満ちたものにならんことを! 影よ 私は今日、この世に生まれた 意味もなく、目的もなく生き続け や...

夕暮れ

この間久しぶりに自分で書いた文書のファイルを整理していたら、こんなものがでてきました。すっかり忘れていた。一体どうしてこんなものを書いたのかもうあまり覚えていません。そのときはおそらく孤独を感じていたのでしょう。 十二月...