Category : 短編小説

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ふと目を覚ますと、隣には第二次ポエニ戦争が眠っていた。私は恐る恐るその肩をつついてみたのだが、彼(あるいは彼女)は全然目を覚まさなかった。一体何が起こっているのだろう、と思ってあたりを見回したが、部屋には普段と変わったと ..

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そのとき僕はずいぶん長く街を歩き回っていた。季節は冬で、これからさらに寒くなろうとしていた。僕はコートのポケットに両手を突っ込み、マフラーに顎あごをうずめて、黙々と歩き続けていた。どこか目的地があったわけではない。ただそ ..

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昼間に眠るといつも嫌な夢を見る。僕は昼食のあと、ソファでうとうとしていた。その日感じた眠気は圧倒的なものだった。僕は読んでいた本を床に落とし、目をつぶって夢の世界に入った。まるで何かが――何なのかは分からない――僕の身体 ..

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朝起きると私はワニになっていた。といっても姿形すがたかたちがワニになったわけではない。あくまで意識がワニになったということだ。もちろん今このように回想できていることからして、100パーセント完全なワニになったというわけで ..

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ぼくは今日おつかいを頼まれた。丘の上にあるゴリラの生なる木のところに行って、「小さいゴリラ」と、「中くらいのゴリラ」と、「大きいゴリラ」を摘んでくるよう言われたのだ。   「あなたももうそれくらいはできないとね ..

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昨日の朝、私は淹いれたてのコーヒーに死を入れて飲んだ。それは近所のスーパーで買ってきたもので、国内産のオーガニックだということだった。確かに飲むとそれは自然な死の味がした。限りなく生に近い死だ。   &nbsp ..

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