短編小説 死について 2 Posted on 2018年3月10日 by 村山亮 / 0件のコメント 『死について 1』の続き 会社で仕事をしている間にも、僕は彼のことを考え続けていた。果たして本当に彼の言った通りなのだろうか? 彼の右腕は、実際にほかの誰かのものと取り換えられていたのだろうか? もちろん常...
短編小説 死について 1 Posted on 2018年3月10日 by 村山亮 / 0件のコメント 「さっきまで死のことを考えていた」と彼は言った。僕は何も言わず、ただその続きを待っていた。電話越しに聞こえる彼の側がわの沈黙は、なぜかひどく重たく感じられた。 「実を言うと今日一日ずっとそのことを考えていた...