Archives : 11月-2016

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二本の平行線の間に 僕はいる   上の線が風で 下の線が水だ   僕はその二つの流れの ちょうど真ん中にいて   ただ 移動している   二本の平行線は どこまでいっても 交わらな ..

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青空に 映える 岩手山   僕の 頭は 今 空っぽ   岩手山は ずっと前から そこにいる   彼は 何を 考えているのか   岩手が岩手になる前に 日本が日本になる前に 岩手山は ..

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春は匂やかな風 蠢うごめく虫と それを啄ついばむ鳥 肌に感じる生温かい空気 地面に広がる クローバー 我々は生きている     梅雨つゆは灰色の空 ナメクジと 濡れたアスファルト 水たまりを踏む 車の ..

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彼は自転車に乗って、一晩中都心に向けて走り続けていた。走り続けていればあれから逃れられるのではないかと思ったからだ。なぜ都心なのかは分からない。目的地なんてどこでもよかったような気もする。しかし走り続ける以上どこかに向か ..

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彼女はもう長年魔女をやっていて、そのとき大きな鍋の中身を木べらでかき回しているところだった。その中身が何なのかは分からなかったが、辺りにはなかなか良い匂いが漂っていた。   「蝦蟇がまの胆嚢たんのうとか、トカゲ ..

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そのことに気付いたのは夜のことだった。布団に入ってさあ眠ろうと思った瞬間に、それはどこからともなくやって来た。始め僕はそれを上手く飲み込むことができなかった。あまりにも突拍子もない考えのように思えたからだ。でも時間が経つ ..

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