短編小説 少年と蛇 Posted on 2016年10月6日 by 村山亮 / 0件のコメント 彼は孤児だった。誰も彼を助けてはくれないし、彼の方も誰かを助けようとは思わなかった。彼はもう十二歳にはなっていたはずだが、栄養が足りなかったせいで見た目には九歳くらいにしか見えなかった。彼は市場の売り物を盗んだり、ゴミを...